一代の苦労は三代の楽
読み方
いちだい の くろう は さんだい の らく意味
一世代の人が将来を見据えて苦労し、勤勉に働いて財産や基盤を築けば、その恩恵によって子や孫の三世代ほどが楽に暮らせる、というたとえ。目先の楽を求めず、後代のために努力することの大切さを説く。由来
作者や成立した正確な年代は不明である。家業・農地・財産などを親から子、孫へ受け継いできた近世以前の家族社会における生活感覚を背景に生まれたと考えられる。「一代の苦労は三代の楽、一代の楽は三代の苦労」と、後半を続けていう形でも伝わる。備考
「三代」は厳密に三世代だけを指すのでなく、長い後代を強調する表現。努力が必ず子孫の幸福を保証するという意味ではなく、家族への過度な負担を正当化する文脈には注意が必要。例文
- 祖父が荒れ地を開墾して農地にしたおかげで、わが家は長く安定した。一代の苦労は三代の楽という。
- 今は設備投資で苦しいが、子どもたちの代まで続く会社をつくるためだ。一代の苦労は三代の楽を信じて努力しよう。
- 両親はぜいたくを控え、私たちの教育資金を蓄えてくれた。一代の苦労は三代の楽を実践したのだと思う。
- 地域の治水工事には長い年月と負担がかかるが、一代の苦労は三代の楽となり、後世の安心につながる。
- 目先の利益だけでなく、将来のために技術を身につけなさい。一代の苦労は三代の楽ともいうからだ。
類義語
対義語
- 一代の楽は三代の苦労
- 親の因果が子に報う