ことわざ辞典

一升の餅に二升の取り粉

読み方

いっしょう の もち に にしょう の とりこ

意味

わずかな目的や成果を得るために、それ以上に多くの費用・手間・準備がかかることのたとえ。主となるものより付随するもののほうが多く、本末が逆になっているような不経済な状況をいう。

由来

餅を作る際、餅が手や板などに付かないようにまぶす「取り粉」に由来する。わずか一升の餅に、その倍の二升もの取り粉を使うという誇張した表現で、付随的な出費や手間が本体を上回る不合理さを表した。成立した正確な年代や最初の典拠は明確ではないが、餅作りが日常的だった近世以来の生活感覚を背景とすることわざとされる。

備考

「取り粉」は、餅が手や道具に付かないように使う粉。実際の量を述べるのではなく、主目的以上に付随費用・手間がかかることを誇張していう。

例文

  • 小さな社内イベントなのに、会場装飾と配布資料に予算を使いすぎては、一升の餅に二升の取り粉だ。
  • 申請額より事務手数料のほうが高いなら、一升の餅に二升の取り粉になってしまう。
  • 一人の客を呼ぶために多額の広告費をかけるのは、一升の餅に二升の取り粉ではないか。
  • 便利になるとはいえ、設定や維持に何時間もかかる仕組みでは、一升の餅に二升の取り粉だ。
  • 報告書の内容よりも見栄えを整える作業に時間を費やすのは、一升の餅に二升の取り粉と言える。

類義語

対義語

  • 蝦で鯛を釣る
  • 少ない元手で大きな利益を得る
  • 費用対効果が高い