一口に二つの餅は食えぬ
読み方
ひとくち に ふたつ の もち は くえぬ意味
一度に二つのことをうまく行おうとしても、両方を十分に果たすことは難しいというたとえ。能力や時間には限りがあるため、多くを同時に求めるより、優先順位を決めて一つずつ取り組むべきだという意味で用いる。由来
餅を一度に二つ口に入れて食べることができない、という日常的な情景をたとえにしたことわざである。成立した正確な年代や初出の文献は明らかではないが、近世以前から伝わる生活感覚に基づく表現とされる。「一口に二つの餅は食えぬ」とも「一口に二つの餅は食われぬ」ともいう。備考
主に、欲張って複数の目標や仕事を同時に追うことへの戒めとして使う。「二兎を追う者は一兎をも得ず」より、能力・手間の限界に焦点を当てる表現である。例文
- 資格試験の勉強と新規事業の立ち上げを同時に完璧に進めるのは難しい。一口に二つの餅は食えぬのだから、まずは試験に集中しよう。
- 二つの部署の責任者を一人で兼ねるのは負担が大きい。一口に二つの餅は食えぬということだ。
- 彼は複数の企画を引き受けたが、締め切りが重なって混乱した。一口に二つの餅は食えぬと悟ったらしい。
- 子どもに習い事を詰め込みすぎないほうがよい。一口に二つの餅は食えぬというように、同時に多くを身につけるのは容易ではない。
- 売上の拡大と経費の大幅削減を短期間で両立させるのは難しい。一口に二つの餅は食えぬので、優先目標を決める必要がある。
類義語
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 虻蜂取らず
- 一度に二つはならぬ
- 欲張りは身を失う
対義語
- 一石二鳥
- 一挙両得
- 両取り