一合の酒に一升の涙
読み方
いちごう の さけ に いっしょう の なみだ意味
わずかな酒を飲むことに対して、それをはるかに上回るほど多くの涙や悲しみが伴うという意味。酒で憂いを紛らわせようとしても、かえって悲しみが募って泣いてしまうこと、酒が人に涙をもたらすことをいう。由来
初出典や成立した年・時代は明確ではない。一合と、その十倍の量である一升を対比し、少量の酒に対して大量の涙が出るという誇張から生まれた酒に関することわざである。「一合」は酒の量、「一升」は涙の量として用いられている。備考
「一合」は約180ml、「一升」は十合(約1.8L)。量の大きな差を利用した誇張表現で、酒が悲しみを深め、涙を誘う場面に用いる。飲酒を勧める意味ではない。例文
- 失恋した夜、彼女は一合だけ飲んだのに泣き続け、まさに一合の酒に一升の涙だった。
- 母は、悲しい酒は一合の酒に一升の涙になるから控えなさいと息子を諭した。
- 送別会では笑っていた先輩も、帰宅後の独酌では一合の酒に一升の涙だったらしい。
- 故郷を離れる前夜の酒は、彼にとって一合の酒に一升の涙であった。
- つらい時に酒へ頼ると、一合の酒に一升の涙になりかねない。
類義語
- 酒は涙の水上