ことわざ辞典

一夜の契りも百年の縁

読み方

ひとよ の ちぎり も ひゃくねん の えん

意味

たとえ一夜だけの男女の関係や短い出会いであっても、それは前世から定められた、長く深い因縁によるものだという意味。人と人、とりわけ男女の出会いは偶然ではなく、不思議な縁によって結ばれていることをいう。

由来

「契り」は本来、約束・誓約を意味し、特に男女間の関係や愛情の約束を指す語として用いられてきた。このことわざは、出会いや人間関係を前世からの因縁と捉える仏教的な縁起・因縁観を背景に生まれた表現である。正確な初出や成立年は明らかではないが、近世までに広く使われるようになったとされる。

備考

「契り」には男女関係、ときに肉体関係を含む含意があるため、日常会話では使う場面を選ぶ古風な表現である。広く人との出会い全般について使われることもある。

例文

  • 祖母は、祖父との出会いを振り返って、「一夜の契りも百年の縁というけれど、まさにそうだったのかもしれない」と話した。
  • 旅先で偶然知り合った二人が結婚することになり、友人たちは一夜の契りも百年の縁だと驚いた。
  • ほんの短い出会いだったとしても、一夜の契りも百年の縁というように、その縁を粗末にしてはいけない。
  • 二人は学生時代に一度会っただけだったが、数十年後に再会して夫婦になった。一夜の契りも百年の縁とはこのことだ。
  • 昔の恋愛小説には、一夜の契りも百年の縁という考え方がしばしば描かれている。

類義語