一度に二事は成らぬ
読み方
いちどに ふたことは ならぬ意味
同時に二つの事を完全に成し遂げることは難しい、という意味。一度に多くのことへ手を広げるよりも、優先順位を決めて一つずつ取り組むべきだという戒めとして用いる。由来
成立した正確な時期や初出文献は明確ではない。古くから日本で口承されてきた教訓的なことわざで、「成らぬ」は「成らない」という古い言い方である。一度に複数の事柄を処理しようとする際の難しさを、簡潔に表した表現である。備考
「二事」は通常「ふたこと」と読む。「成らぬ」は古風な否定表現で、現代語では「成らない」に当たる。絶対に二つの事ができないという意味ではなく、同時進行の困難さを戒める言葉である。例文
- 新規事業の準備と資格試験の勉強を同じ期限までに完璧に終えるのは難しい。一度に二事は成らぬというから、まず試験を優先しよう。
- 彼は仕事をしながら三つの企画を進めようとしているが、一度に二事は成らぬとも言うので、計画を整理したほうがよい。
- 家の大掃除と引っ越しの荷造りを一日で済ませようとしたが、一度に二事は成らぬと実感した。
- チーム全員が新製品の開発と業務改善を同時に担当するのは無理がある。一度に二事は成らぬので、担当を分けよう。
- 母は、宿題をしながら動画を見る私に、一度に二事は成らぬのだから、まず宿題を終えなさいと言った。
類義語
- 虻蜂取らず
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 二足のわらじは履けない
対義語
- 一石二鳥
- 一挙両得
- 一挙両全