ことわざ辞典

一度死ねば二度死なぬ

読み方

いちど しねば にど しなぬ

意味

人は死ぬときは一度だけであり、二度死ぬことはないということ。死を過度に恐れず、覚悟を決めて困難や危険に立ち向かうべきだ、という強い決意を表す際にいう。命を軽んじる意味ではなく、重大な局面での心構えとして用いられる。

由来

由来となる特定の故事・人物・成立年は明確ではない。古くから日本で、死は一回限りであるという事実をもとに、危険を前にして決意を固める気持ちを表したことわざとされる。江戸時代以前から用例が伝わるとされるが、正確な成立時期は不明である。

備考

強い覚悟や勇気を示す表現だが、現代では安全を軽視する発言と受け取られることもある。実際の危険行為を勧める場面ではなく、比喩的・精神的な決意を述べる際に使うのが望ましい。

例文

  • 困難な救助活動を前に、隊長は「一度死ねば二度死なぬ」と言って隊員を励ました。
  • 彼は一度死ねば二度死なぬという覚悟で、危険な任務を引き受けた。
  • 大勝負の前に一度死ねば二度死なぬと自分に言い聞かせ、彼女は舞台へ上がった。
  • 祖父は若い頃、戦地で一度死ねば二度死なぬと思って仲間を助けたという。
  • 無謀はいけないが、一度死ねば二度死なぬというほどの気概が必要な場面もある。

類義語

  • 死ぬこと一度
  • 一死を賭す
  • 生死を度外視する

対義語