一文銭にも二文の働き
読み方
いちもんぜに にも にもん の はたらき意味
わずか一文の銭のように小さく価値が低そうに見えるものでも、使い方や働き次第では二文分に相当する価値を発揮するということ。少額の金銭や小さな道具、人のささやかな働きなどを軽んじてはいけないというたとえ。由来
江戸時代まで用いられた貨幣単位「文」と、少額貨幣である一文銭を背景にしたことわざである。一文銭ほどの小さなものでも、実際にはそれ以上に役立つ場合があることを「二文の働き」と表した。成立した正確な年代や最初の出典は明確ではないが、近世の貨幣・庶民生活に根ざした表現と考えられる。備考
主に、安価・小型・目立たないものが予想以上に役立つことをほめる際に用いる。人に対して使う場合は、相手を「一文銭」にたとえる響きになり得るため、文脈に配慮する。例文
- 古いスマートフォンでも連絡用には十分だ。一文銭にも二文の働きというから、すぐに捨てる必要はない。
- 新人の提案は小さな改善だったが、経費削減に大きく役立った。一文銭にも二文の働きとはこのことだ。
- この小さな部品がないと機械は動かない。一文銭にも二文の働きというように、細かな部品も大切にしよう。
類義語
- 小粒でもぴりりと辛い
- 塵も積もれば山となる
- 馬鹿にできない
対義語
- 無用の長物
- 一文の得にもならない