ことわざ辞典

一日再び晨なり難し

読み方

いちじつ ふたたび あした なりがたし

意味

過ぎ去った一日は二度と戻らず、同じ機会も再び得られるとは限らないという意味。時間、とりわけ若さや好機は貴重であるため、後回しにせず、その時々を大切にして努力すべきだという戒めとして用いる。

由来

中国・東晋時代の詩人、陶淵明(365年頃~427年)の『雑詩』十二首の其一にある「盛年不重来、一日難再晨(盛年重ねて来たらず、一日再び晨なり難し)」に基づく。5世紀初頭ごろの詩句で、若い盛りや一度過ぎた日は戻らないので、時機を逃さず励むべきだという教えを表す。

備考

「晨」は朝・夜明けを意味し、この句では「あした」と読む。日常会話ではやや硬く古風な表現で、文章、訓話、人生訓などで用いられる。中国古典由来のことわざである。

例文

  • 資格の勉強を来年まで延ばすのはやめよう。一日再び晨なり難しというから、今日から少しずつ始める。
  • 祖父は、若いうちにいろいろなことに挑戦しなさいと、一日再び晨なり難しを口癖にしていた。
  • 締切直前になって慌てないよう、時間の大切さを一日再び晨なり難しという言葉で子どもたちに伝えた。
  • 留学の機会を迷っている友人に、一日再び晨なり難しだよ、と背中を押した。
  • 過ぎた日を悔やんでも戻らない。一日再び晨なり難しの精神で、これからできることに集中しよう。

類義語