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上の好む所、下必ずこれより甚だし

読み方

かみ の このむ ところ、 しも かならず これ より はなはだし

意味

上に立つ人が好んで行うことは、部下や一般の人々がそれをまねるだけでなく、さらに度を越して熱中したり行ったりするということ。指導者・権力者の好みや行動が、周囲に強く大きな影響を及ぼすことをいう。

由来

中国の古典『孟子』「滕文公章句上」にある「上有好者、下必有甚焉者矣(上に好む者あれば、下に必ずこれより甚だしき者あり)」に由来する。『孟子』は中国戦国時代、紀元前4世紀ごろの孟子の思想を伝える書である。上位者の嗜好を下位者がいっそう強くまねる、という意味で日本語のことわざとして定着した。

備考

「上」は為政者・上司など、「下」はその配下の人々を指す古風な表現。「これより甚だし」は「それ以上に度が過ぎる」の意。上位者の影響力への警句として、批判的な文脈でも用いる。

例文

  • 社長が経費削減を重視し始めると、各部署は必要な備品まで削ろうとした。まさに「上の好む所、下必ずこれより甚だし」だ。
  • 校長が読書を奨励したところ、生徒会は読書週間だけでなく、毎朝の読書時間まで企画した。上の好む所、下必ずこれより甚だしという例である。
  • 管理職が数字ばかりを評価すると、現場が短期的な実績を過度に追うことになりかねない。上の好む所、下必ずこれより甚だし、と心得るべきだ。

類義語

このことわざに使われている漢字