ことわざ辞典

乞食も場所

読み方

こじき も ばしょ

意味

物乞いでさえ、人通りの多い所や施しを受けやすい所を選ばなければならないということから、物事は内容や努力だけでなく、行う場所・環境・条件によって成果が大きく左右されるという意味。

由来

正確な初出年・成立時期は不明。近世以前からの物乞いの生活実態、特に寺社の門前・市・街道筋など人の集まる場所で施しを求めた習慣に由来するとされる。江戸時代ごろには、場所選びの重要性をいう俗諺として広まったと考えられる。

備考

「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られやすい語。日常会話や公的場面では使用を避け、「物事は場所が大事」などと言い換えるのが無難。

例文

  • 新しい店を出すなら駅前がいいよ。乞食も場所で、立地は売上を大きく左右する。
  • 同じ商品でも、売る場所を変えただけで急に売れ始めた。まさに乞食も場所だ。
  • 動画を投稿するなら、見てもらいやすい媒体を選ぶべきだ。乞食も場所というだろう。
  • 屋台を始めるなら人通りを調べてからにしよう。乞食も場所で、場所選びを甘く見てはいけない。
  • 彼の演奏は小さな店では目立たなかったが、大きなイベントでは評判になった。乞食も場所というものだ。

類義語

対義語

  • 弘法場所を選ばず
  • どこでも同じ
  • 場所を問わない