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他国へ行けば乞食も大名

読み方

たこく へ いけば こじき も だいみょう

意味

故郷のように自分の素性や身分を知る人がいない土地では、実際には貧しい者や身分の低い者でも、大名のように立派に見せたり、威張ったりできるということ。見知らぬ土地では人の本当の経歴を確かめにくいこと、また知人のいない場所では気楽に振る舞えることをいう。

由来

正確な初出や成立年代は不明である。「他国」は故郷以外のよその土地、「乞食」は当時、物乞いをして暮らす人、「大名」は中世・近世、とくに江戸時代の有力な武家領主を指す。身元を知る者のいない土地では、実際の身分にかかわらず立派に見せられるという、近世の身分意識や旅の感覚を背景とする表現である。

備考

「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られやすい語である。日常会話で積極的に用いるより、古いことわざとして引用・説明する際に使うのが無難。

例文

  • 故郷では目立たない彼も、赴任先では経歴を知る人がいないため堂々と振る舞っている。まさに「他国へ行けば乞食も大名」だ。
  • 旅先では知り合いの目を気にしなくてよいので、少しくらい失敗しても平気な気分になる。「他国へ行けば乞食も大名」というわけだ。
  • 来訪者の肩書だけをうのみにしてはいけない。他国へ行けば乞食も大名になり得るのだから、人物をよく見極める必要がある。

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字