借銭は身の不覚
読み方
しゃくせん は み の ふかく意味
借金を背負うことになったのは、借りる側の思慮不足や生活上の不始末による、という意味。安易に金を借りることを戒める言葉である。ただし、病気・災害・失業など、本人の責任だけではない事情による借金もあるため、現代では相手を一方的に責める表現になり得る。由来
「借銭(しゃくせん)」は借りた金、特に近世に用いられた語である。このことわざは、借金を自らの不注意・不始末の結果とみなして戒める庶民的な教訓として伝わった。成立した正確な時期や最初の出典は明確ではないが、近世以降に広く定着したと考えられる。現在は「借金は身の不覚」という形でもよく用いられる。備考
「借銭」は「借金」の古い言い方。借金を道徳的な失敗とみなす響きが強く、困窮の背景を考慮しない言い方にもなり得るため、対人場面では使用に配慮が必要。例文
- 収入の見通しもないままカードローンを重ねるのは、まさに借銭は身の不覚というものだ。
- 祖父は、必要のない借金をしないようにと、「借銭は身の不覚」とよく言っていた。
- 事業の失敗には社会情勢の影響もあるので、借銭は身の不覚と決めつけて経営者だけを責めるべきではない。