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公事は内済に如かず

読み方

くじ は ないさい に しかず

意味

訴訟や争いごとは、役所・裁判所などに持ち込むよりも、当事者どうしで話し合い、内々に和解して解決するほうがよいという意味。公的な争いにすると、時間・費用・人間関係の負担が大きくなりやすいことをいう。

由来

「公事(くじ)」は、中世から近世にかけて、訴訟や裁判上の争いを指した語。「内済(ないさい)」は、訴訟を正式に進めず、当事者間の示談・和解で内々に済ませることをいう。江戸時代には訴訟の前後に内済が行われることも多く、そのような社会的・法的慣行を背景に広まったことわざと考えられる。成立した正確な年や初出資料は不明。

備考

「公事」は現代ではあまり日常的に使わず、この句では主に「訴訟・裁判」の意味。内済が常に正しいという意味ではなく、犯罪や権利侵害では公的機関への相談・手続きが必要な場合もある。

例文

  • 隣家との境界をめぐる争いは、裁判にする前に話し合った。公事は内済に如かずというからだ。
  • 会社との契約トラブルも、双方が譲歩して和解した。まさに公事は内済に如かずである。
  • 感情的になって訴えるより、まず仲介者を交えて相談しよう。公事は内済に如かずと言う。

類義語

  • 争いは穏便に収める
  • 和をもって貴しとなす
  • 裁判より和解

対義語

  • 公事にすべし
  • 白黒を法で決める

このことわざに使われている漢字