公事は明六つ
読み方
くじ は あけむつ意味
「公事」は訴訟や役所に関する公の用事、「明六つ」は夜明けごろ(現在の午前6時ごろ)をいう。公の用事や訴訟は朝早くから、遅らせずに処理するべきだという意味。転じて、仕事を早めに始め、迅速に片づけることのたとえにも用いる。由来
江戸時代の時刻制度に由来することわざとされる。「六つ」はおよそ午前6時・午後6時に当たり、「明六つ」は夜明けの六つ時を指した。江戸時代には奉行所などで公事(訴訟・公務)を朝から扱ったことを背景に、公の用事は早く処理すべきだという教訓になったと考えられる。正確な初出年・初出文献は不詳。備考
現代の日常会話ではあまり使われない古風な表現。「明六つ」は江戸時代の不定時法による時刻名で、季節により実際の時刻には多少の幅があった。対句として「私事は暮六つ」と続けることもある。例文
- 役所への申請を後回しにせず、「公事は明六つ」のつもりで朝一番に提出した。
- 父は、面倒な手続きほど早く済ませるべきだと言い、「公事は明六つだ」と私を促した。
- 訴訟に関わる書類は期限ぎりぎりにせず、公事は明六つという心構えで準備しておこう。
類義語
対義語
- 私事は暮六つ