漢字辞典.com

検索
兵は多きを益とせず

読み方

へいは おおきを えきとせず

意味

軍隊は、ただ人数が多ければ有利になるとは限らず、兵の質、統率、戦略などが重要であるという意味。転じて、組織や仕事でも、人数をむやみに増やすより、一人ひとりの能力や連携、適切な方針を重視すべきだというたとえ。

由来

中国の兵法書『孫子』の「行軍篇」にある「兵非益多也(兵は多きを益とするにあらず)」に由来する。『孫子』は孫武の作と伝えられ、春秋時代末から戦国時代ごろ(紀元前5世紀前後)に成立したとされるが、成立時期や作者には諸説ある。原文は、兵力は単に多ければよいのではなく、力を集中して敵情を見極めることが大切だという趣旨である。

備考

「兵」は軍隊・兵士の意。現代では軍事以外にも、会社・団体・スポーツチームなどで、人数より質や統率、戦略を重視するたとえとして用いる。

例文

  • 営業担当を人数だけで増やしても成果が出るとは限らない。兵は多きを益とせずというように、まずは各人の専門性を高めよう。
  • 開発チームは少人数だが連携がよく、短期間で製品を完成させた。まさに兵は多きを益とせずである。
  • 選挙運動では、スタッフを大量に集めるよりも役割分担を明確にしたほうがよい。兵は多きを益とせず、という考え方が参考になる。

類義語

対義語

  • 多々益々弁ず
  • 数は力なり

このことわざに使われている漢字