兵を養うこと千日、これを用うること一朝
読み方
へいを やしなうこと せんじつ、これを もちいること いっちょう意味
兵士を育成し、装備を整えるには千日ほどの長い期間が必要だが、実際に兵を使う場面は一朝、すなわちごく短い一時である、という意味。転じて、いざという時に備え、平素から長期的・入念に準備や訓練をしておくことの大切さをいう。由来
中国の軍事に関する格言「養兵千日、用兵一時(養兵千日、用在一朝)」に由来する。明代(14~17世紀)の中国小説『三国志演義』などに類似の表現が見られ、日本では漢文訓読調の「兵を養うこと千日、これを用うること一朝」という形でことわざとして定着した。ただし、この語句そのものの最初の成立時期・出典は確定していない。備考
本来は軍備・兵士の養成についていう語。現在は防災、仕事、スポーツなど、長期の準備が一時の重要な場面を支える事柄全般に用いる。「千日」「一朝」は厳密な日数ではなく、長い準備と短い実践の対比を表す。例文
- 災害対応では、兵を養うこと千日、これを用うること一朝という。平時の避難訓練が非常時に人命を救う。
- 会社の情報セキュリティー対策も、兵を養うこと千日、これを用うること一朝だ。事故が起きてから慌てても遅い。
- 選手たちは大舞台の数分間のために何年も練習を重ねる。まさに兵を養うこと千日、これを用うること一朝である。
類義語
対義語
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 渇して井を穿つ
- 行き当たりばったり