出船千里帰船万里
読み方
でふね せんり かえりふね ばんり意味
旅に出る時は期待で心が弾み、道のりが短く感じられるのに対し、帰る時は疲れや気のゆるみから、非常に遠く長く感じられるということ。転じて、物事は始める時よりも、終えて戻る段階のほうが骨が折れることのたとえにもいう。由来
船での往復を「出船は千里、帰船は万里」と対比し、行きと帰りでは同じ距離でも体感する遠さが違うことを誇張して表したことわざである。「千里」「万里」は実際の距離ではなく、遠さを強調する語。正確な初出や成立年代は明確ではないが、船旅が身近だった時代から伝わる表現とされる。備考
主に旅の往復や、物事の始めと終わりにおける心理的な負担の差をいう。実際の航海距離を表す語ではない。「出船千里、帰船万里」と読点を入れて表記することもある。例文
- 旅行の初日はあっという間に目的地へ着いたのに、最終日の帰り道は長く感じて、まさに出船千里帰船万里だった。
- 新しい企画は勢いよく始められたが、後始末や報告書の作成には時間がかかった。出船千里帰船万里ということだ。
- 登山では登りよりも、疲れた足で下る帰路のほうがつらい。出船千里帰船万里を実感した。
類義語
- 行きはよいよい帰りはこわい
- 往き千里帰り万里