利を見て義を思う
読み方
りを みて ぎを おもう意味
利益を得られそうな場面でも、まず人として守るべき道理・正義にかなっているかを考えるべきだ、という意味。目先のもうけや自分の都合だけを優先せず、倫理や社会的な責任を大切にする態度をいう。由来
中国の古典『論語』の「憲問」篇にある孔子の言葉「見利思義(利を見ては義を思う)」に由来する。孔子は春秋時代(紀元前6~5世紀)の思想家で、『論語』はその言行を後世に編纂した書物である。日本ではこの漢文を訓読した「利を見て義を思う」がことわざとして用いられる。備考
「義」は、道理にかなった正しい行いや人として守るべき筋道を指す。主に、商取引・政治・職業倫理などで、利益と正義が対立する場面に用いる。原典の漢文形「見利思義」も使われる。例文
- 取引先から高額な謝礼を提示されたが、利を見て義を思うべきだと考え、公正な手続きを守った。
- 短期的には利益が出ても環境を害する事業なら、利を見て義を思う姿勢が必要だ。
- 彼は利を見て義を思う人で、不当なもうけ話には決して乗らなかった。
類義語
- 見利思義
- 義を重んじる
- 利より義を取る
対義語
- 利を見て義を忘れる
- 利に走る
- 私利私欲にとらわれる