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危邦に入らず乱邦に居らず

読み方

きほう に いらず らんぽう に おらず

意味

危険な状態にある国には入らず、政治や社会がひどく乱れた国にはとどまらないという意味。君子・賢者は、自らの信念や道義を保てないような危険で混乱した場所を避け、身の処し方を慎むべきだという教えである。

由来

中国の古典『論語』の「泰伯(たいはく)」篇にある「危邦不入、乱邦不居」を訓読した言葉。孔子(紀元前551年頃~紀元前479年)の教えとして伝わるが、『論語』は孔子の死後、戦国時代頃(紀元前5~3世紀頃)までに編纂されたと考えられている。

備考

中国由来の故事的なことわざで、現代では治安悪化や政治的混乱を比喩的に指すこともある。単なる臆病さではなく、道義を守れない状況を避けるという文脈の語である。

例文

  • 政情が急速に悪化した地域への赴任について、彼は「危邦に入らず乱邦に居らず」の考えから辞退した。
  • 内戦が続く国での事業は危険だとして、会社は「危邦に入らず乱邦に居らず」を方針の一つに撤退を決めた。
  • 「危邦に入らず乱邦に居らず」は、危険や混乱から適切に距離を置く処世の教えとして引用される。

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字