可愛さ余って憎さ百倍
読み方
かわいさ あまって にくさ ひゃくばい意味
人を強くかわいがったり愛したりしていた分、その人に裏切られたり期待を損なわれたりすると、反対に非常に強く憎むようになるということ。深い愛情ほど、憎しみに変わったときの感情も大きくなりやすいことをいう。由来
はっきりした初出や成立年は不明である。近世、特に江戸時代以降に定着したとされることわざで、「余る」は程度が非常に大きい意、「百倍」は憎しみの強さを誇張して表す語である。強い愛情と強い憎悪が表裏一体になり得るという人情観を表している。備考
恋愛・家族・師弟関係など、強い愛情や期待があった相手への激しい失望・憎悪を表す。相手を非難する強い響きがあるため、軽い場面での使用には注意が必要。例文
- 長年目をかけていた部下に不正をされたので、部長は「可愛さ余って憎さ百倍だ」と深く失望した。
- 彼女が彼を激しく責めるのは、以前それだけ大切に思っていたからで、まさに可愛さ余って憎さ百倍なのだろう。
- 期待していた選手の裏切りに、ファンの批判が厳しくなった。可愛さ余って憎さ百倍という面もある。
類義語
- 愛憎相半ばする
- 愛憎は表裏一体
- 愛と憎しみは紙一重