君命に二言なし
読み方
くんめい に にごん なし意味
君主・主君から受けた命令には、異議を唱えたり、断ったり、後から別のことを言ったりしてはならないという意味。主君の命令は絶対であり、家臣はただちに従うべきだという、封建的な主従関係の考え方を表す。由来
中国の古典に見られる「君命無二(君命に二つなし)」という考え方に由来するとされる。『春秋左氏伝』などに通じる君臣関係の規範で、君主の命令は一つであり、臣下がそれに対して二度返答したり異議を述べたりしない、という意味で用いられた。日本では中世以降、武家社会の主従観と結び付いて定着したと考えられる。備考
現代では日常的な命令への服従を肯定する表現としては古風で、主に歴史物・文語的な文脈で用いる。比喩的に使う場合も、盲目的な服従を批判する含みを持つことがある。例文
- 家臣は「君命に二言なし」と言って、危険な使者の役目を引き受けた。
- 戦国時代を描く小説では、君命に二言なしという厳しい主従の規律がしばしば描かれる。
- 現代の組織では、君命に二言なしのような一方的な命令文化を見直す必要がある。
類義語
対義語
- 君命に背く
- 下剋上