味噌買う家は蔵が建つ
読み方
みそ かう いえ は くら が たつ意味
味噌を家庭で手作りせずに買う家は、手間や時間をほかの仕事に回せるうえ、買うだけの経済的余裕もあるため、いずれ財を蓄えて豊かになる、というたとえ。必要なものは無理に自作せず、専門の店から買うほうが得策な場合もあるという生活の知恵をいう。由来
農家で味噌を自家製にすることが一般的だった時代の生活感覚から生まれた俗諺とされる。味噌作りには大豆・麹・塩のほか、仕込みや管理の手間も必要だったため、購入できる家は経済的・時間的に余裕があると見られた。「蔵」は財産や豊かさの象徴である。正確な初出の年・文献は不詳だが、近世(江戸時代)以来の農村生活に根差した表現と考えられる。備考
「蔵が建つ」は財産が増えて裕福になる意。現代では文字どおり味噌の購入を勧めるというより、手間のかかる作業は買う・任せるほうが合理的な場合がある、という比喩としても用いる。例文
- 祖母は、味噌まで家で仕込んでいては仕事が進まないから、「味噌買う家は蔵が建つ」と言って店の味噌を買っていた。
- 繁忙期には細かな作業を外注するのも大切だ。味噌買う家は蔵が建つというように、本業に時間を使ったほうがよいこともある。
- 父は自作にこだわる私に、「味噌買う家は蔵が建つだよ。手間を考えれば買うのも賢い選択だ」と諭した。
類義語
- 餅は餅屋
- 専門家に任せる
- 作るより買うが得