商いの損は寝て取れ
読み方
あきない の そん は ねて とれ意味
商売で損をしたとき、あせって無理に損失を取り返そうとしてはいけないということ。早く休んで余計な出費を抑え、冷静になって次の機会を待つほうがよい、という商人の生活の知恵をいう。由来
商人の間で伝えられてきたことわざで、江戸時代の商業・町人文化の中で広まったと考えられる。「寝て」いれば飲食や遊興などの出費を抑えられ、損の穴埋めになるという現実的な発想が背景にある。正確な成立年や初出資料は明らかではない。備考
文字どおり寝れば損が消えるという意味ではない。損失後に無理な挽回を図らず、休息・節約・冷静な判断を大切にするたとえ。現代ではやや古風な商人のことわざとして用いられる。例文
- 今日の売上は赤字だったが、商いの損は寝て取れという。あせって無理な値下げをせず、明日からの販売策を考えよう。
- 父は商売で損をして落ち込む私に、「商いの損は寝て取れだ。今夜は休んで、頭を冷やしなさい」と言った。
- 一度の失敗をすぐ取り返そうとして余計な仕入れをするより、商いの損は寝て取れという気持ちで資金を守ることも大切だ。
類義語
- 損は寝て取れ
- 急いては事を仕損じる
- 負けるが勝ち