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国の利器は人に示すべからず

読み方

くに の りき は ひと に しめす べからず

意味

国が持つ有力な武器・技術・財力・政策上の切り札などは、むやみに他国や他人に見せたり知らせたりしてはならない、という意味。重要な力や秘密を公開すると、相手に対策を立てられたり、利用されたりするおそれがあるため、慎重に扱うべきだという教え。

由来

中国の古典『老子(道徳経)』第三十六章の「国之利器、不可以示人(国の利器は人に示すべからず)」に由来する。『老子』の成立時期には諸説あるが、一般に中国の戦国時代、紀元前4〜3世紀頃に成立したと考えられている。「利器」は鋭利な道具ではなく、国を守り治めるための有力な手段・力を指す。

備考

本来は国家の軍事力や統治上の力について述べた言葉。現代では企業戦略や交渉などにも比喩的に使われるが、情報公開や説明責任を否定する言葉として安易に用いるのは注意が必要。

例文

  • 新技術の詳細を競合他社に先に明かすのは危険だ。国の利器は人に示すべからずというように、核心部分は慎重に管理しよう。
  • 外交交渉では、すべての譲歩案を最初から提示する必要はない。国の利器は人に示すべからず、という姿勢も時には必要だ。
  • 彼は企画会議で切り札をすぐに出そうとしなかった。「国の利器は人に示すべからず、最後まで手の内は伏せておこう」と考えたのだ。

類義語

対義語

  • 手の内を明かす
  • 腹を割って話す
  • 情報を公開する

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