地頭と山の芋は掘れば掘るほど出る
読み方
じとう と やまのいも は ほれば ほるほど でる意味
地頭のように権力をもつ者は、農民などから取り立てれば取り立てるほど、さらに多くの利益や財産を得ようとする、というたとえ。山の芋が深く掘るほど長く出てくることにかけ、権力者の強欲さや搾取を皮肉っていう。由来
鎌倉時代以降、荘園や公領を管理した「地頭」は、年貢の徴収などを担った役職であった。一部の地頭が農民に重い負担を課したことから、その欲深さを、掘るほど長く出てくる山の芋にたとえた表現とされる。正確な初出は明確ではないが、近世(江戸時代)にはことわざとして定着していたと考えられる。備考
本来は中世の地頭による苛酷な取り立てを風刺したことわざ。現代では、権力者・組織・業者などが際限なく利益を得ようとすることを批判する際に使う。地頭を一般の「地主」と混同しないよう注意。例文
- 領主が新しい名目で次々に年貢を課すので、村人たちは「地頭と山の芋は掘れば掘るほど出る」と嘆いた。
- 手数料を何度も上乗せする業者のやり方は、まるで地頭と山の芋は掘れば掘るほど出る、という話だ。
- 彼は部下の成果から次々と利益を取ろうとする。地頭と山の芋は掘れば掘るほど出るとは、まさにこのことだ。
類義語
- 地頭の欲は深い
- 欲に底なし
- 際限がない
対義語
- 足るを知る
- 無欲恬淡
- 腹八分目に医者いらず