大商いより小商い
読み方
おおあきない より こあきない意味
大規模な商売は売上が大きくても、資金・経費・損失の危険も大きく、利益が薄くなりやすい。それより、小規模でも無理なく堅実に続ける商売のほうが、実質的な利益を得やすいという教え。規模の拡大を急ぐより、手堅い経営を重んじる意味でいう。由来
商人の経験則から生まれたことわざとされる。大量に扱う大商いでは、仕入れ資金、運送費、売れ残りや代金未回収などの負担が増え、利益率も低くなりがちであるのに対し、小商いは小回りが利き、利幅を確保しやすいという考えに基づく。成立した正確な年代や最初の出典は不明だが、近世以降の商人社会で用いられてきた表現である。備考
大きな商売そのものを否定する言葉ではなく、過大な投資や無理な拡大を戒め、利益率・資金繰り・継続性を重視する商人の知恵を表す。現代では堅実経営を勧める場面で使われる。例文
- 新規出店を急ぐより、まずは今の店を安定させよう。大商いより小商いというからね。
- 大量仕入れは魅力的だが、売れ残れば損失も大きい。父はいつも「大商いより小商い」だと言っていた。
- 売上の額だけを追わず、利益と資金繰りを考えることが大切だ。まさに大商いより小商いである。
類義語
- 小商いは利が厚い
- 身の丈に合った商い
- 小さくても堅実に商う