大国を治むるは小鮮を烹るが如し
読み方
たいこく を おさむる は しょうせん を にる が ごとし意味
大きな国を治めるには、小魚を煮るときのように、むやみに手を加えたり、頻繁に方針を変えたりしてはならないということ。小魚は何度もかき回すと形が崩れるため、政治も細かく干渉しすぎず、民の自然な働きを尊重して行うべきだという教え。由来
中国の思想書『老子』第六十章の「治大国、若烹小鮮(大国を治むるは小鮮を烹るがごとし)」に基づく。『老子』の成立時期には諸説あるが、中国の戦国時代、紀元前4~3世紀ごろと考えられている。道家の「無為」の政治思想を表す句で、小魚は何度も動かすと崩れることから、統治でも過度な干渉を戒めた。備考
主に政治・組織運営について用いる、漢文由来の格言。「若し」と書く形もある。単に放任するという意味ではなく、必要以上の介入や性急な変更を避けるという趣旨である。例文
- 新政権は規制を次々に変えるのではなく、「大国を治むるは小鮮を烹るが如し」の教えを踏まえ、慎重に制度改革を進めるべきだ。
- 現場の仕事に上司が細かく口を出しすぎると混乱する。大国を治むるは小鮮を烹るが如しというように、任せる姿勢も必要だ。
- 祖父は町の運営について、「大国を治むるは小鮮を烹るが如しだ。何でも役所が決めすぎてはいかん」と語った。
類義語
- 無為の治
- 無為而治
- 治大国若烹小鮮
対義語
- 苛政は虎よりも猛し
- 過干渉
- 細大漏らさぬ統制