天高く皇帝遠し
読み方
てん たかく こうてい とおし意味
中央の政府や権力者が遠くにいて、地方・現場の実情を十分に把握できず、命令や監督も行き届かないこと。そこから、組織の本部や上司の目が届かない場所では、現場が比較的自由に振る舞えるという意味でも用いる。由来
中国のことわざ「天高皇帝遠(天は高く、皇帝は遠い)」を日本語の訓読調にした表現である。広大な国土では、都にいる皇帝の権力や監督が辺境まで届きにくいことを表した。正確な初出・成立年は不明だが、中国では少なくとも明代(14~17世紀)ごろの文献に類似した表現が見られる。備考
中国由来の表現で、現代では政治に限らず、会社などで本部・上司の監督が届かない状況にも使う。秋の情景をいう「天高く馬肥ゆる秋」とは別のことわざである。例文
- 首都から遠い辺境の地域では、まさに天高く皇帝遠しで、中央政府の方針が徹底されなかった。
- 本社の管理者がめったに来ない支店は天高く皇帝遠しの状態で、独自のやり方が定着している。
- オンラインだけで管理している海外拠点は、天高く皇帝遠しにならないよう、定期的に現地の状況を確認する必要がある。
類義語
- 上に政策あれば下に対策あり
- 鬼の居ぬ間に洗濯
- 中央の統制が及ばない
対義語
- 令行禁止
- 中央集権
- 隅々まで統制が行き届く