女房に惚れて牛を買う
読み方
にょうぼう に ほれて うし を かう意味
妻にすっかり惚れ込み、妻の望みなら高価な牛まで買ってしまうという意味。そこから、妻を大変かわいがり、頼まれるままに何でも買ったり言うことを聞いたりすることのたとえとして用いる。場合によっては、妻に甘すぎるという軽いからかいや批判の含みを持つ。由来
正確な初出や成立年代は不明である。牛が農作業や運搬に欠かせない一方で、簡単には買えない高価な財産でもあった近世以前の農村社会を背景にした表現と考えられる。妻に惚れた夫が、妻の求めに応じて高価な牛まで買うという誇張から、妻に深く入れ込んで言いなりになる様子を表すことわざになった。備考
「女房」は本来、妻を指す語。現代では夫が妻に甘いことを冗談めかして言う場合が多いが、男女の役割を固定的に捉える古い響きもあるため、相手や場面には配慮が必要。例文
- 彼は妻が欲しいと言った物をすぐに買ってしまう。まさに「女房に惚れて牛を買う」だ。
- 新しい車まで買うなんて、女房に惚れて牛を買うにもほどがあるよ。
- 祖父は祖母に頼まれて高価な農機具を買い、近所の人から「女房に惚れて牛を買うだな」と笑われた。
類義語
- 女房に尻を敷かれる
- 女房の言うことと茄子の花は千に一つも仇はない
対義語
- 夫唱婦随
- 亭主関白