思い邪なれば夢に鬼を見る
読み方
おもい よこしまなれば ゆめに おにを みる意味
心に邪な考えや後ろめたいことがあると、不安や恐れが強まり、夢の中にまで恐ろしいものが現れるという意味。転じて、やましいことをしている人は、些細なことにもおびえたり疑ったりしやすいことをいう。由来
南北朝時代に成立した軍記物語『太平記』(14世紀後半)に見られる表現とされる。「邪な思い」を抱く者は、眠っている間も心が安まらず、夢で鬼を見るほど恐れにとらわれる、という人の心理をたとえたことわざである。備考
「邪」はここでは「よこしま」と読み、不正・不純な心を指す。実際に鬼の夢を見ることより、罪悪感や不安が疑い・恐怖を生む心理をいう比喩として用いる。例文
- 不正を隠しているから、上司に呼ばれただけで顔色が変わるのだ。思い邪なれば夢に鬼を見るという。
- 彼は試験で不正をした後、先生に見つかる夢ばかり見たらしい。まさに思い邪なれば夢に鬼を見るだ。
- 根拠もないのに監査を恐れるのは、思い邪なれば夢に鬼を見るという状態かもしれない。
類義語
- 疑心暗鬼を生ず
- 胸に一物
- 身に覚えがある
対義語
- 心安ければ夢も安し
- 正直の頭に神宿る