ことわざ辞典

悪銭身に付かず

読み方

あくせん み に つかず

意味

不正・不当な方法で手に入れた金は、自分の財産として長く残らず、結局は無駄に使ったり失ったりしてしまう、という戒め。不正に得た利益には価値や安定がないことをいう。

由来

出典を一つに特定することは難しいが、江戸時代(17~19世紀)までには広く用いられていたことわざで、いろはかるたの「あ」の札としても知られる。「悪銭」は不正な手段や好ましくない方法で得た金、「身に付く」は自分の財産として定着する・残るという意味である。

備考

「悪銭」は単に少額の金ではなく、不正・不当な手段で得た金を指す。教訓や戒めとして使う表現であり、他人の収入を安易に「悪銭」と呼ぶのは強い非難になり得る。

例文

  • 詐欺で手にした金は、悪銭身に付かずというように、結局すぐに使い果たしてしまった。
  • 会社の経費を不正にごまかして得をしても、悪銭身に付かずだ。
  • 祖父は、楽をして不当に得た利益を欲しがる私に、「悪銭身に付かず」と戒めた。
  • 横領して得た金でぜいたくをしても、悪銭身に付かず、心の平安は得られない。
  • 目先の利益のために不正をすれば、悪銭身に付かずとなり、信用まで失うことになる。

類義語

  • あぶく銭は身につかない
  • 不義の富は長く続かず
  • 不正の金は身につかない

対義語