ことわざ辞典

惚れた病に薬なし

読み方

ほれた やまい に くすり なし

意味

人を好きになって苦しむ「恋の病」は、普通の病気のように薬で治せるものではないという意味。恋する気持ちは理屈や他人の忠告では簡単に抑えられず、本人にとっては治療法がないほど苦しい、というたとえである。

由来

恋心を病気になぞらえる表現から生まれたことわざと考えられる。「恋の病」「恋煩い」という語は古くから用いられ、江戸時代には「惚れた病に薬なし」の形がことわざとして定着していたとされる。ただし、特定の作者・作品を起源とすることは明確ではない。

備考

恋愛感情の強さや、恋煩いの苦しさをややユーモラスに表す言葉。深刻な病気を軽く扱うように受け取られないよう、相手や場面には配慮して用いる。現代では「恋の病に薬なし」ともいう。

例文

  • 毎日彼女のことばかり考えて仕事が手につかないなんて、まさに惚れた病に薬なしだね。
  • 友人は忘れようとして旅行にも出たが、惚れた病に薬なしで、結局また彼に連絡してしまった。
  • 親がいくら反対しても、本人たちには惚れた病に薬なしなのだろう。
  • 失恋直後の妹を励ましたが、惚れた病に薬なしというように、すぐには元気になれなかった。
  • あの二人の強い思いを見ていると、惚れた病に薬なしという言葉を思い出す。

類義語

  • 恋の病に薬なし
  • 恋煩いに薬なし
  • 恋は盲目
  • 恋は思案のほか

対義語

  • 恋は盲目にならず
  • 理性で恋心を抑える
  • 恋の熱も時がたてば冷める