意地張るより腹張れ
読み方
いじはる より はらはれ意味
つまらない意地や見栄を張って空腹を我慢するより、まず腹を満たして生きることを優先したほうがよい、という意味。困窮したときは体面にこだわらず、人の助けを受けるなどして実際的に行動すべきだという教え。由来
成立した正確な年や作者、初出は不明です。近世、特に江戸時代(1603~1868年)から伝わる口承的なことわざで、いろはかるたなどを通じても広まったとされます。「意地を張る」と「腹を張る(腹いっぱいにする)」を対比させ、語調よく戒めた表現です。備考
「腹張れ」は「腹を満たせ」の意で、怒りを表す「腹を立てる」とは関係ありません。困窮者に対して言う場合は、相手の自尊心を傷つけないよう配慮が必要です。例文
- 生活が苦しいのに一人で抱え込む弟へ、母は「意地張るより腹張れだよ」と言って援助を勧めた。
- 昼食代を節約して体調を崩すくらいなら、意地張るより腹張れで、きちんと食べたほうがいい。
- 彼は借りを作りたくないと断ったが、友人に「今は意地張るより腹張れだ」と諭され、食事をごちそうになった。
類義語
対義語
- 武士は食わねど高楊枝
- 清貧に安んずる