ことわざ辞典

我が身を抓って人の痛さを知れ

読み方

わがみ を つねって ひと の いたさ を しれ

意味

自分が同じ苦痛や困難を受けたと仮定して、他人の苦しみや気持ちを理解しなさい、という教え。自分には関係ないと思って他人を軽んじたり、むやみに苦しめたりしてはいけないという、思いやりや共感の大切さを説くことわざ。

由来

古くから伝わる日本のことわざで、成立した正確な年代や最初の出典は明らかではない。「我が身をつねって人の痛さを知れ」の形で江戸時代に広まった「江戸いろはかるた」にも採られ、広く知られるようになった。「抓る」は、指で皮膚を強くつまんで痛みを与える意。

備考

「抓って」は「つねって」と読む。現代では「つねる」をひらがなで書くことも多い。相手をたしなめたり、共感と思いやりを促したりする場面で用いる。

例文

  • 後輩の失敗を責める前に、我が身を抓って人の痛さを知れという気持ちで、事情を聞くべきだ。
  • 病気で入院した経験があるので、彼は我が身を抓って人の痛さを知れとばかりに患者に接している。
  • いじめを見て見ぬふりするのではなく、我が身を抓って人の痛さを知れと子どもたちに教えた。
  • 厳しい納期を部下に押しつける上司には、我が身を抓って人の痛さを知れと言いたくなる。
  • 被災者への不用意な言葉は避け、我が身を抓って人の痛さを知れという姿勢で支援を考えよう。

類義語

対義語

  • 人の痛みを知らない
  • 我が身かわいさ
  • 己さえよければよい