敵に塩を送る
読み方
てき に しお を おくる意味
競争相手や対立している相手であっても、困っているときや不正な状況にあるときには、それにつけ込まず、あえて助けること。相手と正々堂々と争おうとする公正さや度量を表す。由来
戦国時代の越後国の武将・上杉謙信が、甲斐国の武田信玄と争っていたにもかかわらず、今川氏などによる塩の流通停止で武田領が困った際に塩を送ったという逸話に由来する。出来事は永禄年間(1558~1570年)、一般に永禄10年(1567年)頃とされる。ただし、この逸話の史実性には諸説ある。備考
単に敵へ利益を与えることではなく、相手の困窮や不公正な不利につけ込まず、公正な競争・対決を望んで助けるという肯定的な表現。故事の史実性は確定していない。例文
- ライバル社が災害で部品を調達できなくなったため、わが社は敵に塩を送るつもりで在庫の一部を融通した。
- 選挙では争っているが、被災地支援だけは敵に塩を送る姿勢で協力すべきだ。
- 相手の失敗を喜ぶのではなく、敵に塩を送るほどの度量を持ちたい。
- 彼は対戦相手がけがをしたと知ると治療を手伝った。まさに敵に塩を送る行為だ。
- 不正な妨害で勝っても意味がない。敵に塩を送ってでも、正々堂々と勝負しよう。
類義語
- 仇に塩を送る
- 敵を助ける
- 敵に情けをかける
対義語
- 弱みにつけ込む
- 敵の弱みを突く
- 足元を見る