敵を欺くにはまず味方から
読み方
てき を あざむく には まず みかた から意味
敵をだますためには、敵に計画を悟られないよう、まず味方にさえ本当の作戦や意図を知らせないほうがよい、という意味。秘密を徹底し、情報が漏れるのを防ぐための策略をいう。転じて、交渉や競争の場で、自分の手の内を身近な人にも安易に明かさないことにも用いる。由来
確実な初出や成立年代は不明である。中国の兵法書『孫子』にある「兵は詭道なり(戦いは相手をあざむく術である)」という考え方と通じるが、この文言そのものが『孫子』の直接の引用であるとは確認されていない。日本では、戦国時代の武将の策謀を語る文脈などで広まり、近世以降にことわざとして定着したと考えられる。備考
本来は軍事上の策略を表す言葉。現代ではビジネスや交渉にも比喩的に使うが、味方を意図的にだます行為を肯定する響きがあるため、用いる場面には注意が必要。例文
- 新製品の発表日を競合他社に悟られないよう、「敵を欺くにはまず味方から」として、詳細を知る社員を最小限に絞った。
- 彼は敵を欺くにはまず味方からという考えで、作戦の本当の狙いを直前まで部隊に明かさなかった。
- 交渉では敵を欺くにはまず味方からともいうが、仲間への説明を怠れば信頼を失うおそれもある。
類義語
対義語
- 腹を割って話す
- 正々堂々と戦う
- 誠心誠意接する