敵を知り己を知れば百戦危うからず
読み方
てき を しり おのれ を しれば ひゃくせん あやうからず意味
敵・相手の事情や能力をよく把握し、同時に自分側の実力・長所・弱点も正確に理解していれば、何度戦っても危険な状況には陥らないという意味。戦争に限らず、仕事、交渉、競争、試験などで、相手と自分を客観的に分析することの重要性を説く。由来
中国の兵法書『孫子』の「謀攻篇」にある「知彼知己、百戦不殆(彼を知り己を知れば、百戦殆うからず)」に基づく。『孫子』は伝統的には春秋時代末期、紀元前5世紀ごろの孫武の著作とされるが、成立時期や作者には諸説ある。「危うからず」は「殆うからず」を一般的な語に改めた表現である。備考
本来は兵法の語だが、現代ではビジネス、スポーツ、受験など幅広く用いる。「百戦百勝」を保証する意味ではなく、敗北や危機を避けるための分析・自己認識の重要性を説く表現である。例文
- 新規市場に参入する前に競合と自社の強みを分析した。敵を知り己を知れば百戦危うからず、という考え方だ。
- 商談では相手企業の課題だけでなく、自社に提供できる価値と限界も把握しよう。敵を知り己を知れば百戦危うからずだ。
- 試合に勝つには、対戦相手の戦術を研究すると同時に、自分たちの弱点を改善しなければならない。まさに敵を知り己を知れば百戦危うからずである。
- 受験でも、志望校の出題傾向と自分の苦手分野を知ることが大切だ。敵を知り己を知れば百戦危うからずという。
- 交渉相手の条件を調べず、自社の予算も確認しないのでは勝ち目がない。敵を知り己を知れば百戦危うからずを忘れてはいけない。
類義語
- 彼を知り己を知れば百戦殆うからず
- 敵を知り己を知る
- 相手を知り己を知る
- 百戦百勝
対義語
- 敵を知らず己を知らず
- 彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし
- 無謀な戦いをする