旅の無事は金次第
読み方
たび の ぶじ は かねしだい意味
旅を無事に続けたり目的地へ安全に着いたりするには、十分なお金が必要だということ。旅費があれば宿・食事・交通手段を確保でき、急な病気や事故などにも対処しやすいことをいう。転じて、世の中では金銭の有無が物事の成否や安全を左右する場合があるという意味でも使う。由来
正確な成立時期や初出資料は明らかではない。交通や宿泊の便が現在ほど整っていなかった近世、とくに江戸時代の旅では、宿代・食費・渡し船の料金・人足代などの費用に加え、病気や足止めなど不測の事態に備える金が必要だった。このような旅の実情から、旅の無事は所持金に左右されるという教訓として定着したと考えられる。備考
金銭の重要性を強調することわざであり、金さえあれば何でも解決するという意味ではない。現在は旅行の費用や非常時の備えの大切さを説く場面で用いる。例文
- 遠方への出張なら予備費も持っていこう。旅の無事は金次第というからね。
- 宿も交通も予約せず、現金もほとんど持たずに出発するのは心配だ。旅の無事は金次第だよ。
- 昔の旅人にとっては、道中で病になった場合にも金が要ったため、「旅の無事は金次第」と言われた。
類義語
- 地獄の沙汰も金次第
- 金の光は阿弥陀ほど
- 金があれば馬鹿が旦那
対義語
- 金では買えないものもある
- 命あっての物種