旅の苦労は買ってもせよ
読み方
たび の くろう は かって も せよ意味
旅先で経験する不便や失敗、心身の苦労は、金を払ってでも経験する価値があるという意味。慣れた環境を離れて苦労することで、見聞が広がり、人として成長し、世の中を知ることができるという教え。由来
正確な成立年代や最初の出典は不明です。徒歩や船での移動が中心だった近世以前の旅は、費用・病気・天候・道中の危険など苦労が多いものでした。そのような旅の困難が知識や経験、人間的成長につながるという実感から生まれ、ことわざとして定着したと考えられます。備考
実際の旅行だけでなく、慣れない土地での生活、留学、転勤など、未知の環境で得る苦労や経験にも用いられます。「若いうちの苦労は買ってでもせよ」と意味が近い表現です。例文
- 初めての一人旅では予定どおりにいかないことも多かったが、旅の苦労は買ってもせよというので、その経験を大切にした。
- 道に迷ったり言葉が通じなかったりした海外旅行だったが、旅の苦労は買ってもせよで、帰国後には大きな自信になった。
- 息子が地方で働くことを心配する母に、父は「旅の苦労は買ってもせよというだろう」と言って背中を押した。
類義語
- 若いうちの苦労は買ってでもせよ
- 可愛い子には旅をさせよ
- 艱難汝を玉にす
対義語
- 苦労を避ける
- 安逸を求める