明君に暗臣なし
読み方
めいくん に あんしん なし意味
賢明で公正な君主のもとには、愚かで能力のない家臣は育たず、また重用されないという意味。君主の人柄や統治のあり方が、臣下・部下の質や行動に大きく影響することをいう。文字どおりに「悪い家臣が一人もいない」という意味ではなく、優れた指導者が適材を選び、組織をよく導くことをたとえる。由来
中国の戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の思想家・荀子の教え、特に『荀子』「臣道」に見られる、明君は臣下の能力を十分に発揮させるという考え方に由来するとされる。現在の「明君に暗臣なし」という簡潔な形は、漢文的な表現として日本でことわざ化したものと考えられる。備考
本来は君主と家臣についての語だが、現代では企業の経営者、学校の指導者、政治家などにも用いる。上の立場の人が部下の質を決めるという、やや強い見方を含む。例文
- 社長が情報を公開し、提案を公平に評価する会社では社員も育つ。まさに明君に暗臣なしだ。
- 新しい市長のもとで有能な職員が次々と力を発揮しているのを見ると、明君に暗臣なしという言葉を思い出す。
- 指導者だけを称賛するのではなく、明君に暗臣なしというように、優れた組織には優れた人材を生かす仕組みがあると考えるべきだ。
類義語
- 君明なれば臣直し
- 上梁正しければ下梁歪まず
対義語
- 暗君に明臣なし
- 暗君に忠臣なし