ことわざ辞典

昔千里も今一里

読み方

むかし せんり も いま いちり

意味

昔は一日に千里も進めるほど元気や能力があった人でも、年を取ったり勢いが衰えたりすると、今では一里進むことさえ難しくなるということ。過去の力や名声が現在も続くとは限らない、老いや衰えは避けがたい、というたとえ。

由来

「千里」は非常に長い距離、「一里」はそれに比べて短い距離を表す。かつては千里を行くほどの勢いがあった者が、今は一里にも苦労するという対比から生まれた表現。成立した正確な年は不明で、近世以降のことわざ資料に見られるとされるが、具体的な初出年代は未詳。

備考

主に老齢や衰退を述べる時に使う。人に直接言うと失礼になりやすいため注意。自嘲や第三者への評として用いられることが多い。

例文

  • 若いころは徹夜で働けたが、今は半日で疲れてしまう。まさに昔千里も今一里だ。
  • 名選手だった父も、最近は階段を上るだけで息を切らす。昔千里も今一里とはこのことだ。
  • あの会社も一時は業界を独占していたが、今では新興企業に押されている。昔千里も今一里だね。
  • 祖父は『昔千里も今一里で、もう遠出はこたえるよ』と笑いながら言った。
  • 過去の実績に頼って努力を怠れば、昔千里も今一里で、すぐに後輩に追い抜かれてしまう。

類義語

対義語