ことわざ辞典

曲木は直縄を悪む

読み方

きょくぼく は ちょくじょう を にくむ

意味

曲がった木が、まっすぐに引かれた墨縄を嫌うように、心や行いの正しくない者は、自分を正そうとする忠告・規範・正しい人を嫌うというたとえ。欠点を指摘される側が、反省せずに相手や基準そのものを憎むことをいう。

由来

木材をまっすぐ切ったり削ったりするために用いる墨縄・縄墨を「正しさの基準」に見立てた、中国古典由来の漢語的表現とされる。日本での成立・流入の正確な年は不明。少なくとも近世以降のことわざ・漢文訓読の文脈で用例が見られる。

備考

古風で硬い表現。日常会話より、評論・説教・文章語で使われやすい。「悪む」は現代語では「にくむ」と読む。相手を強く批判する響きがある。

例文

  • 部長が不正経理を注意したら、彼は逆恨みした。まさに曲木は直縄を悪むだ。
  • 規則を守らない人ほど、規則を厳しく運用する人を嫌う。曲木は直縄を悪むということだろう。
  • 友人のためを思って欠点を指摘したのに怒られたが、曲木は直縄を悪むと思って受け流した。
  • 監査を嫌がる部署ほど問題を抱えていることが多い。曲木は直縄を悪むの典型だ。
  • 正論を言う人が煙たがられる組織では、曲木は直縄を悪むという空気が広がっている。

類義語

対義語