月夜に提灯
読み方
つきよ に ちょうちん意味
明るい月夜に提灯を持つように、すでに十分にあるものにさらに同じようなものを加えても役に立たず、無駄であることのたとえ。必要のない準備や、余計なものを与える場合にもいう。由来
提灯が夜道を照らす生活用品だった時代の感覚から生まれたたとえとされる。月が明るく照る夜には提灯が不要であることを、無用・無駄の象徴として表したもの。成立した正確な年代や最初の出典は明らかでないが、近世以前から用いられてきたと考えられる。備考
「無駄」「不要」という意味で使うが、安全対策など、念のために備える行為を単純に否定する表現ではない。やや古風な言い回しで、「月夜の提灯」ともいう。例文
- 今夜は満月で道もよく見えるから、強力なライトを何本も持つのは月夜に提灯だ。
- 十分な資料を共有しているのに、同じ内容の報告書をもう一冊作るのは月夜に提灯ではないか。
- 自動で保存されるデータに、同じバックアップを毎時間十個ずつ作るのは月夜に提灯だと思う。
- 明るい会議室でさらに大型の照明を借りる必要はない。まさに月夜に提灯だ。
- 彼の説明はすでに完璧だったので、私が同じことを付け加えても月夜に提灯になるだけだった。
類義語
- 夏炉冬扇
- 昼間の提灯
- 不要の長物