月夜に釜を抜かれる
読み方
つきよ に かま を ぬかれる意味
明るい月夜に、大きくて目立つ釜まで盗まれることから、盗難やだましなどの被害に遭っても気づかないほど、ひどく油断していることをいう。転じて、身近なところで起きた重大なことを見落とし、不覚を取るたとえ。由来
月明かりで周囲がよく見えるはずの夜に、目立つ釜を盗み出されても気づかない、という情景に基づくたとえである。「釜を抜く」は、釜を盗み取る意。特定の事件や作者に由来するものではなく、民間で伝わったことわざと考えられる。成立した正確な年代・時代は不明。備考
主に盗難・詐欺・管理上の見落としなどについて、被害者側の油断を批判・反省する文脈で使う。相手を責める響きがあるため、実際の被害者に直接用いる際は配慮が必要。例文
- 防犯カメラがあるから安心だと思っていたのに、倉庫の工具を盗まれたとは、まさに月夜に釜を抜かれるような話だ。
- 鍵をかけ忘れて外出し、財布を取られてしまった。月夜に釜を抜かれるとはこのことだ。
- 社内の不正に長年誰も気づかなかったのは、月夜に釜を抜かれるような管理体制だったといえる。
- すぐ隣の机から資料が持ち出されていたのに気づかないとは、月夜に釜を抜かれたものだ。
- 相手の説明を疑わず契約して損をしたので、月夜に釜を抜かれないよう、今後は内容をよく確認する。
類義語
- 不覚を取る
- 油断して大事なものを失う
- 足元をすくわれる
- 灯台下暗し