ことわざ辞典

杉は直ぐ松は曲がれ

読み方

すぎ は すぐ まつ は まがれ

意味

杉はまっすぐに育つ姿がよく、松は枝や幹に曲がりや趣がある姿がよい、という意味。そこから、人も木と同じように、皆を同じ形にしようとせず、それぞれの性質・個性・長所に応じて育てたり用いたりするのがよい、というたとえ。

由来

庭木や材木として杉・松を扱ってきた経験から生まれたことわざとされる。杉は直立した姿、松は曲線を生かした枝ぶりが美しいと考えられてきたことを、人の育て方にたとえたもの。明確な初出資料や成立時期は不明である。

備考

「直ぐ」はここでは「すぐに」ではなく、「まっすぐ」の意。松の曲がりは欠点ではなく、枝ぶりや風格として生かすべきものとされる。主に教育・人材育成・適性の話で用いる。

例文

  • 子どもを皆同じ進路へ向かわせるのではなく、「杉は直ぐ松は曲がれ」のように、それぞれの得意なことを伸ばしたい。
  • 部長は新人の配置を決める際、「杉は直ぐ松は曲がれ」だと言って、一人一人の適性を見極めた。
  • 学校教育でも、「杉は直ぐ松は曲がれ」という考え方を取り入れ、個性に応じた指導が求められる。
  • 庭師は、杉はまっすぐに整え、松は自然な曲線を生かして仕立てた。まさに杉は直ぐ松は曲がれである。
  • 全員に同じ仕事のやり方を強いるのではなく、杉は直ぐ松は曲がれというように、各自の長所を生かすべきだ。

類義語

  • 適材適所
  • 個性を生かす
  • 長所を伸ばす
  • 餅は餅屋

対義語

  • 十把一絡げ
  • 画一主義
  • 杓子定規