棺を蓋いて事定まる
読み方
ひつぎを おおいて こと さだまる意味
人の真価・功績・過失や、その人に対する評価は、生きている間には簡単に決められず、死んでその人の一生が終わってから初めて確定するということ。棺にふたをして葬儀を終える時点で、その人の生涯に関する結論が定まる、というたとえ。由来
中国の唐代(7~10世紀)の文人・韓愈に関する伝記を収めた『唐書(旧唐書)』韓愈伝に見える句とされる。原文の「蓋棺、事乃定(棺を蓋いて、事すなわち定まる)」が日本に伝わり、人物の功罪や評価は死後に定まるということわざとして用いられるようになった。備考
人物の死後に評価が確定するという意味で、主に功績・人格・歴史的評価について用いる。四字熟語の「蓋棺定論(がいかんていろん)」も同義。日常会話ではやや硬い表現。例文
- 彼の研究は在世中には理解されなかったが、没後に高く評価された。まさに棺を蓋いて事定まるというべきだ。
- 一時の失敗だけで彼女の人生を評価するのは早い。棺を蓋いて事定まるというように、長い目で見る必要がある。
- 歴史上の人物の功罪を論じる際には、棺を蓋いて事定まるという言葉を踏まえ、後世への影響も考慮したい。
類義語
- 蓋棺定論
- 棺を蓋いて論定まる
対義語
- 早計
- 早合点
- 生前の断定的な評価