樹静かならんと欲すれども風止まず
読み方
き しずかならんと ほっすれども かぜ やまず意味
木が静かでありたいと思っても、風が吹き続けるため静かにはなれない、という意味。自分が平穏を望んだり物事を落ち着かせようとしたりしても、周囲の事情や外からの妨げによって、思いどおりにならないことをいう。親孝行をしたいと思うころには親がいない、という無常の教えと併せて用いられることも多い。由来
中国の前漢時代、紀元前2世紀ごろに韓嬰が編んだとされる『韓詩外伝』に見える句「樹欲静而風不止(樹静かならんと欲すれども風止まず)」に由来する。続く「子欲養而親不待(子、養わんと欲すれども親待たず)」と対にして、親孝行は親が健在なうちにすべきだという教訓として伝えられた。備考
「樹」は「木」とも書く。日常会話ではやや硬く、文章や訓話で用いられやすい。後半の「子、養わんと欲すれども親待たず」と併せて引用されることが多い。例文
- 退職後は静かに暮らしたいと思っていたのに、家業の問題が次々と起きた。まさに「樹静かならんと欲すれども風止まず」だ。
- 争いを終わらせようと本人が努めても、周囲が騒ぎ立てている。樹静かならんと欲すれども風止まずという状況だ。
- 親孝行を後回しにしてはいけない。「樹静かならんと欲すれども風止まず、子養わんと欲すれども親待たず」という教えを忘れないようにしたい。
類義語
- 思うに任せぬ
- 好事魔多し
- 子、養わんと欲すれども親待たず