死ねば皆仏
読み方
しねば みな ほとけ意味
人は死んでしまえば、生前にどのような善人・悪人であったかにかかわらず、仏として扱われる、という意味。死者の過去の罪や欠点をあまり責めず、死者を敬うべきだという気持ちを表す場合にも用いる。一方で、死によって人の評価が急に美化されることへの皮肉として使われることもある。由来
仏教では、死者を仏として弔い、冥福を祈るという考え方が広く行われてきた。この死者供養の習慣を背景に生まれたことわざとされる。正確な成立年代や初出は明確ではないが、近世以前から見られる「死ねば仏」という言い回しの一形態である。備考
「死ねば仏」ともいう。死者を敬う文脈のほか、亡くなった途端に欠点まで忘れられて美化されることを皮肉る文脈でも使われる。直接的な「死ねば」という語を含むため、場面には配慮が必要。例文
- 生前は皆に恐れられていた上司なのに、葬儀では立派な人だったと褒められていた。まさに死ねば皆仏だ。
- 故人の失敗ばかりを責めるのはやめよう。死ねば皆仏というように、今は静かに冥福を祈りたい。
- あれほど批判されていた政治家が亡くなると急に称賛される。死ねば皆仏とは、少し皮肉な言葉だ。
類義語
- 死ねば仏
- 死者は仏
- 死人に口なし
対義語
- 生き仏
- 憎まれっ子世にはばかる