民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だし
読み方
たみ の くち を ふせぐ は かわ を ふせぐ より も はなはだし意味
民衆が不満や批判を口にするのを無理に抑え込むことは、川の流れをせき止めること以上に難しく、また危険であるという意味。言論を弾圧すれば、不満はかえって蓄積し、やがて大きな反発や混乱を招くことをいう。由来
中国の歴史書・思想書『国語(こくご)』の「周語上」にある「防民之口、甚於防川(民の口を防ぐは、川を防ぐよりも甚だし)」に基づく。紀元前9世紀ごろの周の厲王が民衆の批判を禁じた際、召穆公が諫めた言葉とされる。日本では漢文の故事として伝わり、ことわざとして定着した。備考
主に政治・社会における言論統制や批判の抑圧を戒める表現。日常会話ではやや硬く、文章や論説で使われることが多い。中国の故事に由来するが、日本の主要国語辞典にもことわざとして掲載される。例文
- 批判的な投稿をすべて削除しても、民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だしで、不満は別の場所で広がるだけだ。
- 為政者は、民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だしという教えを忘れず、住民の意見を聞くべきだ。
- 会社が社員の不満を口止めしようとしたが、民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だしで、問題はかえって大きくなった。
類義語
- 民の口に戸は立てられぬ
- 人の口に戸は立てられぬ
- 人の口は防げぬ